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2016.07.14

UI DESIGN

「デザインはデザイナーにすべておまかせ?」デザインを深く考えるための仕組み作り

はじめまして!
株式会社オハコでPM/ディレクターをやっている江口と申します。
7月8日に開催された「ServiceDesignNight Vol.2@イベント&コミュニティスペース dots.」に参加しましたので、所感を簡単に綴ります!

【本記事のアジェンダ】

  • イベント概要
  • keynoteに関する所感
  • パネルディスカッションに関する所感
  • 総括

【イベント概要】

会場となった「イベント&コミュニティスペース dots.」は「おしゃれ&快適」なコワーキングスペースとして有名ですね。(※1)

で、今回のイベント「ServiceDesignNight Vol.2(※2)」については、ザックリ言うと以下の通りです!

  • 昨今「デザイン」って言葉があちこちで使われてるけど、「デザイン」って言葉の守備範囲広すぎじゃない?
  • もはや、デザイナー個々人でカバーできる範囲では無いから、組織全体で「デザイン」を考える仕組みが必要だよね!

という趣旨を基に、keynoteとパネルディスカッションが行われました。

【keynoteについて】

keynote登壇者はデザイナー・上谷真之(元nanapi/Supership)さんのこれまでの経験を基に「デザイン以前の仕組みを作る」というタイトルで行われました。
keynote内で、特に個人的に印象に残ったポイントを紹介したいと思います。

 

「デザインはデザイナーが全て負うべきだ!」という

バイアスがあちこちに溢れている。
このバイアスを解消し「デザインはデザイナーの持ち物では無い、組織全体の持ち物である」という意識を持ってもらう必要がある

 

確かにソフトウェア系に限っても「UXデザイン」「アプリUIデザイン」「WebUIデザイン」「ゲームグラフィックデザイン」etc…
とパッと思いつくだけでも豊富な種類があります。

そして、それぞれ関連する箇所はありつつも、ほぼ別世界の技術が必要になってくると思います。
これらをすべて「デザイナー」という人だけに任せるのは、はっきり言って酷ですね。。。
このような「デザイナーにすべてお任せ」な状態では、ある一定の効果は得られるでしょうが、大きな伸びは出にくいと思います。

 

「デザイン」と「開発」を同じフローに組み込む仕組みを作る

 

ここ、非常に共感できることで、ソフトウェアについては「webサイト」や「アプリ」など「実際に動くもの」が世に出ます。
そのため「開発」=「デザインの実現方法」であると思うので、密な関係を築いておかなければならないです。

このような関係性から、開発フローにデザインを組み込むことで、デザインをデザイナーとエンジニアの持ち物にすることが出来ますよね。
これが実現できれば「デザインを組織の持ち物化する」ことへの第一歩が踏み出せるんじゃないでしょうか。

(ちなみにオハコではこちらの記事でも紹介させて頂いた通り「デザインと開発の垣根はあえてわけない」方針を大事にしております。)

【パネルディスカッション】

パネルディスカッションは以下の4名の方々で熱く議論が行われました。

【登壇者】

  • (モデレーター)株式会社root 代表取締役 / デザインディレクター 西村和則さん
  • 株式会社シロク 取締役/CCO 石山貴広さん
  • 株式会社エウレカ UXデザイナー 渡辺 智保子さん
  • Supership株式会社 デザイナー 藤井 幹大さん

【ディスカッションテーマ】

  • プロジェクトチームの意思決定プロセス
  • チームコミュニケーションで気をつけていること
  • プロダクトデザイン文化づくりで工夫していることや仕組みについて
  • 組織内でデザイナーをどのように育成していくか

 

こちらのディスカッションも内容濃く、熱い議論が実施されました。
熱い議論の中で、特に印象に残ったワードが「デザインの意図を言語化する」です。

たしかに、デザインはデザイナーさんの無意識な/感覚的な部分で、判断されているコトが多いかと思います。

ここで、プロジェクトマネジメントやディレクションを担っている方の働きかけが重要になってくるのではないかと考えています。

例えばですが、いきなりデザイナーさんに「さぁみんなに説明して!」とお願いするのは、個人差はあると思いますが、厳しいかもしれませんね。
また、そもそもそのような共有の場自体が無い環境もあるかもしれません。

 

では「どうやって始めればいいのか?」と。

 

いきなり大人数で始めるのも悪くは無いと思いますが、
まずは二者間(デザイナーさんとディレクターさん)での言語化を行い共有する
などの小さいサイズから習慣作りをするのはどうでしょうか?

この習慣を作る際に、ディレクターさんとしては

  • 「伝え方」「伝えるポイント」をデザイナーさんにフィードバックする
  • 共有の場の設定を手伝う etc…

のようなことを働きかけることで習慣作りを促進できるかと思います。

小さくとも「言語化して共有する」という習慣作りが進めば、共有の規模拡大は初期と比較して容易になっているのではないでしょうか。

そして気付けば「デザイナー」「エンジニア」「ディレクター」と関係者が増えていました。
この点でも「デザインを組織の持ち物化する」ことが、さらに一歩進みますね!

【総括】

「デザイン」という言葉には「芸術的なもの」「センスが問われる」などの固定観念が張り付いていて「特別なもの」という意識が残っていると感じます。

私自身もデザイナーでは無いので、このような意識は多少なりともやはり残っているのかなと。。。

ですので、この意識を取り除いて「デザインに関わろう」という気持ちを持つことで、
個人単位ですが「デザインを組織の持ち物化する」に貢献できるかなと思いました。

そして、ものづくりに関わっている方であれば
「より良いもの、世の中で使われるものを作りたい」という気持ちは、みなさんお持ちではないでしょうか。
「より良いもの、世の中で使われるものを作りたい」の実現には「デザイン」は欠かせないと考えます。

余談ですが、デザインの語源を辿っていくと「計画を記号に表す」というラテン語に当たるそうです。
「計画を記号に表す」って特に特別なことではないよなー とも思えませんか?

 

この記事をきっかけに、デザインについて関心を持っていただける方が一人でも増えると嬉しいです!
そして、この記事をシェアしていただけると、もっと嬉しいです!(笑)

【備考】
(※1)dots.についてはこちら
(※2)ServiceDesignNight Vol.2の詳細についてはこちら

EDITOR'S PROFILE

江口晋右

江口 晋右

プロジェクトマネージャー

大阪府出身、同志社大学卒業。 大手SIer・アプリ開発ベンチャーを経て、2016年からオハコへ入社。 受託事業においてプロジェクトマネジメント、ディレクションに従事。 好きな食べ物は抹茶。抹茶があればそれで十分です。